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在宅支援総合センター 所沢診療所

胃X線造影(胃バリウム)検査の上手な受け方

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日本における胃がんの罹患率は未だに高いですが、死亡率は減少傾向にあります。これは、医療技術の進歩により、胃がんを早期発見・早期治療できているためです。

内視鏡検査の普及が大きな要因とは思いますが、バリウム検査も昔と比べて大きく変わり、早期発見に一役かっています。具体的には、昔に比べてバリウムの濃度が薄くなり、飲む量も減りました。これにより胃の粘膜面をより良く写し出すことができるようになったからです。

このように、胃がんは早期でもバリウム検査で十分に見つけることができるようになりました。しかし、これは検査が上手に行なえた場合です。検査を上手に行なうには撮影技師の技量も必要ですが、それ以上に検査を受ける側(患者さんや受診者さん)の協力が必要不可欠です。

せっかくお金を払って、X線を受けて検査をするのです。検査を受けるからには精度の高い検査にしましょう。

バリウム検査を上手に受ける4つのポイントとその時の注意

1.食事制限はしっかりと守る!

前日は20時以降又は21時以降の食事制限があります。

これは検査当日は胃の中を空っぽにするためです。胃の中に内容物が残っている場合、それがバリウムと混じり病気のように写ってしまったり、本当にある病気(早期の胃がんなど)を隠してしまうからです。当日に食事をしてしまったら検査は控えてください。

また、検査当日は水分も制限されていると思いますが、夏場は脱水の危険もありますので少量なら飲んでいただいて結構です。

2.バリウムをムセないように飲む

バリウムを飲む時にムセてしまい、大量に気管にバリウムが流入すると、肺炎をひきおこしたり、つまってしまう恐れがあります。飲む際には、普段以上に気をつけながら慌てずに飲んでください。普段からムセやすいかた、1回以上バリウム検査でムセた経験があるかたは内視鏡での検査をお勧めします。

ゲップ前の胃の写真

ゲップ前の胃

3.検査中はゲップをしない!!
(最も苦痛ですが一番大事なことです!)

検査前は発泡剤を飲んでいただきます。これは、胃の中で発泡し胃を膨らませる薬です。胃を膨らませるのでゲップは当然出やすくなりますが、ゲップを出してしまうと写真でもわかるように胃が縮み、胃の粘膜の様子が全くわかりません。


ゲップ後の胃の写真

ゲップ後の胃

私も、発泡剤を飲むそしてゲップを我慢するということは一番の苦痛ですし、100%できるわけではないので、あまり強くは言えませんが検査の良し悪しはこれ次第と言ってもいいくらい大事なことですので、できるだけゲップは我慢してください。我慢するコツとしては、ゲップが出そうになったら唾を飲み込んだり、あごを引いたりすると効果があります。検査の際には是非やってみてください。

4.検査中は指示にあわせてなるべく早く動く!

バリウム検査は時間との勝負です。検査中はバリウムを胃の粘膜へ付着させる(バリウムが付着していないと写真には写りません)ためにご自身でグルグル回っていただきます。もちろん粘膜に貼り付いたバリウムは時間と共にはがれますので、グルグル回って粘膜へ付着 ⇒撮影 ⇒はがれる ⇒グルグル回って付着させる ⇒撮影 ⇒はがれる……と胃の全体の撮影が終わるまでは何回も回らなければなりません。

はがれてしまう速度は、バリウムの濃度や量、胃の形によって様々ですが、なるべく早く動くことで比較的回る回数は抑えられます。

また、検査中は回る方向・撮影する角度があり、「左向いてください」とか「右回りでうつぶせになって止まってください」など色々と注文します。検査台で回っているため左右の感覚がずれてしまうため、本人は指示通り動いているつもりでも、逆向きや逆回転していることが多々あります。

逆向きや逆回りすると胃の中のバリウムが反対に移動したり、十二指腸に流れてしまって余計に時間がかかったりうまく撮影ができませんので、指示があったら慌てずにひと呼吸おいてから動くようにしてください。

上記のようなことに注意しながら検査を受けてみてください。健診は癌を早期発見できるチャンスと思い検査を受けてください。検査時の苦痛など、癌の告知や病気での痛みよりはずっとましなはずです。

なお、バリウム検査などの放射線検査に関してわからないことがあれば気軽に担当技師にご相談下さい。

診療放射線技師 成田 勝元

ご意見、ご感想、お問い合わせは所沢診療所まで(電話 04-2924-0121)